アンジェロ・アダムスキー

生真面目で厳格な幽霊執事

Angello Adamski

32歳 192cm 公爵家執事長

“ 命をうしなったあとにも、心に熱は灯るものらしい ”

生前、どこかの国の貴族屋敷で執事長(家令)を勤めていた幽霊の男性。
訳あって幽霊となり、今は浮遊霊として現世に止まっている。
四角四面で生真面目な性格。好物はクラシック音楽、詩。
丸っこい人魂お化けの姿でいることが多いが、月の光により魔力を得て、生前の姿をとることができる。基本的にどこか透けており、霊感の無い者には認識されないことが多い。
同僚であり、恋人でもある同じ幽霊執事の青年や、生前仕えた主人の姿をしている怪異と共にいることが多い

来歴

父も元・公爵家の家令であり、使用人になるべく育てられた。
8歳の時、若きセレニア嬢を見かけて淡い初恋
10歳頃から学校の傍ら屋敷に通い、12歳で従者見習いになった。
25歳で当時の公爵(ファビアンの父)の従者となった。
27歳のとき主人とともに兵役へ行く。
アダムは主人を庇って怪我を負って帰ったが、主人との信頼関係が深まり、屋敷でも評判が上がり、家令の不在時には代理を務めるようになる。
29歳のとき、先代の家礼と主人がアダムを正式に後任に指名して、家令となった。
異例の若さゆえに妬み嫉みも受けたが、誰にも文句を言わせないほど完璧に働き黙らせた。(陥れるための策謀が裏ではたらいたが、アダムを慕う部下たちの手により防がれた一幕もあったかもしれない)

32歳の時、屋敷で流行った病に倒れ死亡。
自分が倒れるまでは、皆の看病と墓掘りを続けていた


以後、屋敷は打ち捨てられ、
呪われていると噂のたった屋敷は打ち捨てられ、数十年の時が流れた。
屋敷を徘徊し過去の思い出を繰り返し再演するだけの亡霊になっていたが、屋敷を訪れた魔法使いにより本に封印され、更に百年が経過。
本の中では淡い意識のみの存在であり、ただただ屋敷へ帰りたがっていた。

本は色々あってグリマルシェ大陸へ。
そして封印が解かれ、祝宴が開かれた。
飛行機乗りの体を借りてその手伝いを行った。
屋敷の呪いが解かれ、未練がなくなったが同僚の思いがけない言葉を問いただすためと後始末のため残留。
屋敷での仕事は自我を保つためと、屋敷の保全と、公爵が何かやらかさないように監視の意味でも行なっている。
冬を経て同僚であるルカ・C・フローレンスと恋仲となり、今日に至る。


いま気がかりなのは、公爵がたびたび怪しい動きをしていること。と言っても常に怪しいのだが……。

現在

日中や月の細い日は屋敷にこもっていることが多い。
眠る必要がないのは便利だと思っている。
広い屋敷の保全管理に飛び回り、ポルターガイストで仕事をしている。
仕事に忙しくしつつも、恋人との時間もきちんととっている……はずだ。

●いまの屋敷と森について
お屋敷は魔法の霧を通じ、時空を超えて大陸とつながっている。
屋敷に縁深い者なら、行こうと思えば森を抜け、本来の場所に出ることもできるだろう。
ただし、屋敷の幽霊たちは既に色濃くエーテルに影響を受けているはずなので、不安定になるかもしれない。

生前の仕事内容とお屋敷の事情


早朝に起床、身支度
使用人室で皆と軽く食事をとる
使用人たちへの訓示
ご家族の1日の予定、来客予定等の確認
ご一家の朝食の準備確認
届いた新聞にアイロンをかけ従者へ渡す
ご一家への郵便物の確認
朝食給仕の監督

 ✔︎ 執事長の朝は早い
  家令は一番早く起きて一番遅く寝るため、睡眠は5時間ほど。
  その分アダムは眠りが深く、夢もあまり見なかった。

 ✔︎ 使用人も美しく
  使用人は調度品のひとつ。美しくなければならない。
  特にファビアン公爵は美に厳しく、表に立つ使用人たちは
  仕事始め前に全員でお互いをチェックしあった。


その日の予定に応じ来客対応準備
贈答品の準備
昼食の準備確認
使用人室での昼食
ご一家の昼食給仕監督
来客取次のため、従僕と交代しつつ玄関で待機
掃除の質など、全体のチェックは常に
使用人室でお茶𥳐
ご一家のお茶の用意と給仕

 ✔︎ 自由時間と休み
  使用人室、洗濯場や調理場、裏門、裏庭などが使用人の溜まり場。
  それぞれ秘密のサボり場所があったりなかったり。
  仕事の合間に休憩したりは自由だが、
  主人の前で休む姿は見せないのが鉄則。
  基本的に使用人に固休日はない。
  公爵家は無駄に使用人を多く雇っていたので、週1は休めた。
  従者が休む際は二年以上の経験のある従者見習いが代役を務める。
  家令アダムは代わりがいないのでほぼ休みがない。
  とって半休程度の仕事人間。仕事が生きがい。


ご一家の晩餐前に着替え
ワインのチェックと用意
晩餐の準備と給仕の監督
使用人室で夕食
ご一家の今日のこと、新しい予定、使用人たちの様子、人事についてなど副執事や家政婦長から報告を受ける
主人が大事にしている食器や調度品を磨く
 この時間に他の使用人らと話すことが多い
屋敷の戸締り確認
風呂もしくは清拭と着替え
就寝

✔︎ お風呂事情
ボイラーがありお湯は使えたが、使用人が入れるのは週3回。

その他のお屋敷事情

●使用人室
大きな長机と、掲示板、ピアノがある。
ピアノの調律や演奏は、長けた者が率先して行った。
部屋前の廊下にそれぞれへの郵便ポストがある。

●家令の執務室
階下にいる際のアダムの仕事場。報告を受けたり、人事について話したり、部下からの相談を聞いたりする場所

●従者について
基本的には一日中担当する人のそばにいる。更に親族の血筋の少年少女であれば従者見習いとしてつき、従者のサポートをする。
大人には一人ずつ、子供たちには乳母と教育係が。
主人一家は毎晩、風呂に入るのでその世話や着替えの補助はそれぞれの従者の役目。
特にファビアン公爵は風呂好きで朝晩入っていた。更にしょっちゅう着替えるので従者は大変。

●出世コース
親族、庶子などは、その年齢までの教育とマナーを身につけていない者はまず領内の寄宿学校に行かされる。
屋敷に上がる資格があるとみなされれば、屋敷で見習いとして経験を積む。

  イメージ参考:ダウントンアビー 
         男性使用人の仕事場面集
         http://www.downtonabbey-tv.jp/sp/servant/